NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
12 プレーヤーの行為
12-2 パーソナルファウル
12-2-6 クラックバックブロック
クラックバックブロックはすべて不正である。
第1項 定義
以下の条件が満たされた場合はクラックバックブロックとなる。
オフェンスの選手がボールがスナップされた位置から前に進んでいる時に生じたブロックが、クロースラインプレーも含めてラインオブスクリメージから前後5ヤード以内であり、かつ
(a)そのオフェンスの選手がスナップ時にオフェンスタックルから2ヤード以上離れた位置にセットしていた場合、あるいは
(b)そのオフェンスの選手がスナップ時にバックフィールドにいてオフェンスタックルから2ヤード以上外側に移動した場合、あるいは
(c)そのオフェンスの選手がスナップ時にバックフィールドにいてモーションしている場合。
ノート:プレーが壊れた場合、特に元の向きと変わってしまった場合、クラックバックブロックは不正である。向きが変わったのがリバースのようにデザインされたプレーの結果であった場合、制限は有効である。
第2項 禁止された接触
クラックバックブロックを受けた選手に対して以下の行為は禁止されている。
(a)腰より下に接触すること。
(b)ヘルメット、フェイスマスク、前腕、あるいは肩で頭や首に無理矢理ヒットすること。たとえ最初の接触が首より下であっても禁止である。
(c)頭を下げ、ヘルメットでディフェンス選手の身体の一部に無理矢理接触すること。
(d)不正に相手に突進すること。選手が以下の場合は不正な突進になる。
(i)相手に接触する前に両足を浮かして前方上方に飛び上がって相手に向かうこと。
(ii)ヘルメットを使って相手の身体のいずれかの部分に向かって行き無理矢理接触すること。ランナーが12-2-8で定義される無防備なプレーヤーとみなされない限り、ランナーに対する接触には適用されない。
ノート:相手に対して接触しようとしている選手は、このような不正行為を避ける義務がある。たとえ相手がモーションしていたとしても、また接触を見越して頭をかがめたり体を丸めたりといった相手の行為に関係なく、相手に対する接触には厳格な責任基準が適用される。
罰則:クラックバックブロックに対して15ヤード罰退。