NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
12 プレーヤーの行為
12-1 ブロック、手や腕の使用
12-1-3 オフェンス選手の不正なブロック
以下の場合はブロックするオフェンス選手の反則である。
(a)手を前方に突き出し、相手の頭や首、顔に力を込めて当てる。
ノート:クロースラインプレーにおける接触は、直接かつ強引であるか、または長時間にわたらない限り、反則とはならない。
罰則:オフェンスの手の不正な使用に対し、10ヤード罰退。
(b)あるいは、クロースラインプレー以外で、相手の腰より上への背後からのブロック、あるいは手や腕で相手の動きに影響するように後ろから押す。
ノート:フリーキックやスクリメージキックの間にボールに対してプレーしているキッキングチームに対しては、同様な制限が課される。
背中に対する手の使用は、以下の場合は反則とならない。
(1)ルーズボールを単独でリカバーしようとしている場合。
(2)接触しようとした時に相手が背を向けた場合。
(3)ブロッカーの両手が相手の側面にある場合(どちらかの手が背中にある場合は反則となる)。
反則:オフェンスの不正な腰から上への背後からのブロックに対して、10ヤード罰退。
(c)手や腕を使って物理的に制限したり、ディフェンダーの進行方向や追いかける向きを変える。この場合、ブロッカーの手がディフェンダーのフレーム内でも外でも反則となる。物理的な制限には以下が含まれるがこれに限らない。
(1)相手をつかんだり、タックルする。
(2)相手を引っかけたり、引っ張ったり、ひねったり、回転させる。
(3)相手を地面に引き倒す。
罰則:オフェンスのホールディングに対し、10ヤード罰退。
ブロッキングのノート:
(1)以下の状況下においてディフェンスの選手がオフェンスの選手につかまれてもオフェンスのホールディングとはならない。
(a)ランナーが他のディフェンスの選手から同時にタックルを受けた場合。
(b)ランナーが同時にアウトオブバウンズに出た場合。
(c)同時にフェアキャッチとなった場合。
(d)明らかにフォワードパスがラインオブスクリメージのレシーバーに投じられた後である場合。
(e)アタックポイント以外かつクローズラインプレーではない場合。
(f)フリーキックがタッチバックとなった場合。
(g)同時にスクリメージキックがタッチバックとなった場合。
(h)ダブルチーム・ブロックの一部である場合。ただし、ディフェンダーがダブルチームを分断するか、どちらかのブロッカーの外側につくか、地面に倒れ込まない場合。
(i)ディフェンスの選手がチャージしてリップを使い、通常であればオフェンスの選手がホールディングの位置にある場合。
例外:ディフェンスの選手の足がブロッカーの行為によって動いた場合はホールディングとなる。
(2)ブロッカーが倒れそうなディフェンダーを倒したり押し倒したりした場合、ホールディングとはならない。ただし、ディフェンダーが起き上がるのを妨害した場合を除く。
(3)オフィシャルがディフェンス選手が倒される状況を確認できていない場合はホールディングとならない。