NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
9 スクリメージキック
9-5 適用地点
9-5-1 適用地点
スナップからスクリメージキックが適正に終了するまでの間に反則があった場合、プレビアススポットから罰則が適用される。これには、適正なキックの前のランの間に生じた反則、失敗したフィールドゴールの間のキッキングチームの反則も含まれる。
例外:
(1)オフェンスチームが自陣エンドゾーン内で反則した場合はセイフティとなる。
(2)フィールドゴール失敗ではなく、キッキングチームが反則した場合、レシーブ側はプレビアススポットで罰則を適用して現ダウンを再プレーするか、ボールデッドとなった地点で罰則を適用するか選択できる。
ノート:
(a)スクリメージキックのボールデッドとなる地点は、その結果がタッチバックであった場合は20ヤードラインである。
(b)5ヤードライン以内でイリーガルタッチの反則があった場合、レシーブ側はタッチバックを選択することができる。
(c)フィールドゴールが失敗してレシーブ側にボールが与えられ(11-4-2参照)、その間にキッキングチームにパーソナルファウルやアンスポーツマンライクコンダクトがあった場合、反則はボールが与えられた地点から適用される。
(3)フェアキャッチの妨害、キャッチの妨害、無効なフェアキャッチの合図、フェアキャッチの合図後のパーソナルファウル(ブロッキング)の罰則は反則発生地点から適用される。
(4)キックをブロックしようとする際の反則(例えばランニングイントゥザキッカー、ラフィングザキッカー、ディフェンスホールディング(引っ張って投げる)、レバレッジ、リーピング、味方選手をオフェンス陣に向かって押す)を除き、ラインオブスクリメージを越えるキックの最中にレシーブ側が反則をした場合、レシーブ側がダウンの間にボールを失わない限り、反則があった時にボールを保持していたとみなして罰則が適用される(ボール保持後の反則)。罰則はレシーブ側に有利となる以下のいずれかの地点から適用される。
(a)キック終了地点、あるいは
(b)反則発生地点
反則がエンドゾーン内で発生した場合、セイフティにならない限り20ヤードラインで生じたとみなされる(14-4-4)。
(5)得点が入ったプレーでのパーソナルファウルやアンスポーツマンライクコンダクトの適用については14-2-3を、ルースボールを不正に蹴る反則に対しては12-5-2を、不正なバッティングについては12-5-1を参照のこと。
レシーブ側がボールを保持した時にスクリメージキックは終了し、ランプレーが始まる。その後に生じた反則についてはボールデッドとなった地点か反則発生地点から罰則が適用される(three-and-oneの原則、14-3-6)。
(6)同時に2つの反則が生じた場合は一般的なルールに従う。14-5を参照のこと。