NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
5 選手、交代選手、装備、一般
5-3 ポジション変更
5-3-3 ヘルメットのスピーカー
「コーチトゥプレーヤーシステム」により、ベンチやコーチ用ブースにいるコーチングスタッフが、ヘルメットにスピーカーを装備したオフェンスやディフェンスの選手と通話することが認められている。通話は審判がダウン終了の合図をした時に始まり、プレークロックが残り15秒となるかボールがスナップされるかした時に切られる。
オフェンスチームとディフェンスチームは、フィールド上の1名のみヘルメットにスピーカーを装備することが認められている。各チームは、オフェンスでは最大3台の受信機をクォーターバックが使用でき、ディフェンスでも最大3台の受信機を指定された主使用者および補助使用者が使用できる。
ある選手が主としてクォーターバック以外のポジション(例えばワイドレシーバーやランニングバック)を務めていて、時々クォーターバックとなる場合、クラブは無線付きのヘルメットと無線が付いていないヘルメットの2種類を用意しなければならない。
クォーターバックが初めてプレーに加わる時や、プレーした後にベンチに下がってから再度プレーに参加する時は、レフェリーに申告しなければならない。
ディフェンスの補助使用者がスピーカー付きヘルメットをかぶってプレーに参加する時や、再度参加する時は、アンパイアに申告しなければならない。それに続けて主使用者がスピーカー付きヘルメットをかぶってプレーに参加する場合は、アンパイアに申告しなければならない。主使用者と補助使用者がベンチに下がった場合、その他の選手がスピーカー付きヘルメットをかぶってプレーに参加することはできない。チームは無線以外の方法で選手とやりとりしなければならない。
スピーカー付きヘルメットをかぶった選手が必ずスナップを受ける必要は無い。
スペシャルチームのプレーでは、各チーム1名の選手のみレシーバーをつけてフィールドに立つことが認められている。
無線機をヘルメットにつけている選手は、リーグから支給されたシールをヘルメット後部中央に貼らなければならない。またこれらの選手は、キックオフの1時間30分以上前にレフェリーもしくは審判団に提出される試合管理記録(Game Day Administration Report)のコミュニケーションシステムに関するところで確認できるようになっていなければならない。
このシステムに関連する要求事項や手法については、クォーターバック以外の選手がクォーターバックとして使用するための予備のヘルメットや、ディフェンスの補助使用者のヘルメットの保管の規則も含め、「Policy Manual for Member Clubs」、「Game Operations」を参照のこと。
ペナルティ:選手が必要な時にレフェリーやアンパイアに申告できなかった場合、不正な選手交代として5ヤード罰退。