NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
4 計時
4-5 タイムアウト
4-5-4 ツーミニッツウォーニング後のインジャリータイムアウト
ツーミニッツウォーニング後のインジャリータイムアウトについては以下が適用される。
(a)3つのチャージドチームタイムアウトを使い切っていなければ、負傷選手が生じた時にタイムアウトが消費されるが、以下の場合は該当しない。
(1)負傷が相手チームの反則による場合。
(2)ボール保有権の移動、タッチダウン、セーフティ、フィールドゴール成功もしくはトライがあったダウンの最中に負傷した場合。
(b)3つのチャージドチームタイムアウトを使い切っている場合、超過タイムアウトがレフェリーにより宣告されるが、以下の場合は該当しない。
(1)負傷が相手チームの反則による場合。
(2)ボール保有権の移動、タッチダウン、セーフティ、フィールドゴール成功もしくはトライがあったダウンの最中に負傷した場合。
(c)負傷した選手は1ダウンの間ベンチに下がらなければならないが、以下の場合は続けてプレーすることができる。
(1)負傷が相手チームの反則による場合。
(2)どちらかのチームがタイムアウトをとる、もしくはとらされた場合。
ペナルティ:ツーミニッツウォーニング後の2回目以降の超過タイムアウトは、ディレイオブゲームが適用された地点から5ヤード罰退。
ノート:
(1)最初の超過タイムアウトに対して罰退は無いが、下記ノート(3)に準じてゲームクロックの10秒減算が適用される。ゲームクロックが動いている時に超過タイムアウトとなった場合、レディフォープレーの合図でゲームクロックが動き出す。ディフェンスの超過タイムアウトの場合はプレークロックは40秒に戻される。
(2)同一の前後半内において、レフェリーが一度超過タイムアウトを宣言した後では、同じチームの超過タイムアウトは5ヤードの罰退となる(このペナルティはダウン間のファウルとみなされ、オフセットの対象とはならず、複数ファウルの一つとしては数えられない)。
(3)超過タイムアウトがボールを保持したチームに課され、タイムアウトにより時計が止まるか、レディフォープレーの合図でゲームクロックを動かし始められなかった場合、ディフェンス側が選択すれば、ゲームクロックの残り時間を10秒減算してからプレーが再開される。
追加ノート:
(1)前後半ともに、上述の10秒減算によって終了することがある。
(2)ダウンの途中や終了後に両チームにインジャリータイムアウトが生じた場合、必要に応じてチャージドチームタイムアウトや超過タイムアウトが課されるが、罰退や10秒減算は適用されない。
(3)負傷者が出たダウンでファウルがあった場合、ファウルは超過タイムアウトの宣告には影響を与えないが、ファウルによりゲームクロックが止まるため、超過タイムアウトに伴う10秒減算は適用されない。
(4)競技委員会は、虚偽の負傷によりペナルティ無くタイムアウトを得ることを非難する。コーチはこのような行為を思いとどまらせるよう努力することが求められる。
(5)ディフェンス側のチームには10秒減算は適用されない。
(6)オーバータイムへの適用についてはルール16(サドンデス方式)を参照のこと。