NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
10 キックの捕球
10-2 フェアキャッチ
10-2-2 フェアキャッチシグナル
第1項 有効なフェアキャッチシグナル
キックが空中にある間に腕を完全に伸ばしてヘルメットの上で横に端から端まで振った場合、有効なフェアキャッチシグナルとみなされる。レシーバーは太陽の光から目を守るために手をヘルメットまであげてかざすことは認められているが、フェアキャッチシグナルの時以外はヘルメットの上に手をあげてはならない。
第2項 無効なフェアキャッチシグナル
手を他のやり方で肩より上に上げるのは無効なフェアキャッチシグナルである。無効なフェアキャッチシグナルがあった場合、レシーブ側の選手がキャッチ・リカバーした時点でボールデッドとなるが、フェアキャッチではない。(ボールが地面に触れる前にキッキングチームに触れた場合はボールデッドではない。10-2-3-bを参照のこと。)
ノート:スクリメージキックにおいてラインオブスクリメージの手前でのフェアキャッチシグナルは有効・無効にかかわらず無視される。
ペナルティ:無効なフェアキャッチシグナルに対して、シグナルの地点から5ヤード罰退。フリーキック時に反則がレシーブ側のエンドゾーン内で発生した場合、プレビアススポットから罰則が適用される。
第3項 マフ
有効なフェアキャッチシグナルの後、ボールがマフされてもキックをキャッチする機会は失われない。フェアキャッチシグナルを出した選手は、ボールがキッキングチームの妨害無しに地面に触れる前で、ボールが他の選手や審判に触れていなければ、マフしたボールをキャッチすることができる。
ペナルティ:マフした後のフェアキャッチに対するインターフェアに対して、ボールがキャッチされていなくてもインターフェアのあった場所でフェアキャッチが認められる。
第4項 意図的なマフ
キャッチする前に前進するために意図的にマフする行為は不正なバットである(12-5-1のノートを参照のこと)。
第5項 不正なブロック
ボールがレシーバー以外の選手に触れる前に、有効・無効なフェアキャッチシグナルをした選手はキッキングチームの選手に対してブロックしたり接触したりしてはいけない。
ペナルティ:フェアキャッチシグナル後の不正なブロックに対して、反則地点から15ヤード罰退。フリーキックの間にレシーブ側のエンドゾーンで反則が発生した場合、罰則はプレビアススポットから適用される。