NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
4 計時
4-8 ピリオドや前後半の延長
4-8-2 ピリオドの延長
時間が尽きた、もしくは本章の規定に従って延長されたピリオドの間に以下が生じた場合、相手チームが選択すれば計時しない1回のダウンがピリオドに追加される。
(a)ディフェンスチームのライブボールファウルがありそれが受諾された場合、オフェンスチームはペナルティが適用された後に計時されないダウンによってピリオドを延長することを選択できる。第1ピリオドや第3ピリオドでこのような延長が選択されなかった場合、罰則は次のピリオド開始前に適用される。
(b)オフェンスチームの反則があった場合はピリオドは延長されない。前後半の最後のプレーで反則があった場合、得点は追加されない。しかしながら、オフェンスチームの反則が以下に該当し、ディフェンスチームから要求があれば、計時しない1回のダウンがピリオドに追加される。
(1)キックへの不正な接触。
ノート:「初接触」の違反に対してもピリオドが延長されることがある。
(2)フェアキャッチの妨害。
(3)明らかに不正な行為。
(4)セイフティ、フォワードパスのインターセプト、バックワードパスやファンブルのリカバー、オフェンスチームの第4ダウン更新失敗でダウンが終了する前のパーソナルファウルやアンスポーツマンライクコンダクト。
(5)セイフティキック、スクリメージキック、フリーキックがあったダウンの最中、かつレシーブ側のチームがボールを確保する前に生じたキッキングチームの反則。
(c)ピリオドの最後のプレーでタッチダウンとなった場合、トライが行われる。ただし、サドンデスのピリオドにおけるタッチダウンや、第4ピリオドの延長中のタッチダウンでトライの成否が試合の結果に影響しない場合を除く。
(d)フェアキャッチの合図が無く、キッキングチームがレシーバーのキャッチを妨害した場合、レシーブ側のチームはスクリメージからの1回のダウンを追加することができる。
(e)フェアキャッチの合図があり、フェアキャッチが行われた場合、レシーブ側のチームはフェアキャッチキックダウン(10-2-4-(a))を追加することができる。第1ピリオドや第3ピリオドでこのような延長が選択されなかった場合、レシーブ側のチームは次のピリオドをスクリメージからのダウンかフェアキャッチキック(11-4-3)で開始できる。
(f)フェアキャッチの合図があり、キッキングチームがレシーバーのキャッチを妨害した場合、レシーブ側のチームはスクリメージからのダウンかフェアキャッチキックダウン(10-2-4-(a))を追加することができる。
(g)前後半の最後のプレーの中で反則があり、その結果セーフティとなった場合、その得点は追加される。レシーブ側のチームから要求があれば、セーフティキックが行われる。
(h)前後半の最後のプレーの中で二重の反則があった場合、計時しない1回のダウンがピリオドに追加される。
例外:前後半は以下の場合は延長されない。
(1)両方の反則がデッドボールファウルの場合。
(2)2つの反則の罰則に差がある場合(例えば5ヤード罰退と15ヤード罰退)か、大きい方の反則がオフェンスチームによる、もしくはディフェンスチームによるデッドボールファウルである場合(14-5-1-例外(1)参照)。
ノート:15ヤード罰退がデッドボールファウル、パーソナルファウル、アンスポーツマンライクコンダクト、トーンティングによるものである場合、罰退は後半のキックオフかオーバータイム開始時に適用される。ピリオドの延長は行われない(14-4-9-例外(1))。
(3)ボール保有権の移動を伴う二重ファウルがあり(「クリーンハンドルール」、14-5-2参照)、ダウンのリプレーを伴わない場合。第1・第3ピリオドの最後のプレーで二重ファウルがあった場合、ピリオドは延長されない。
第1・第3ピリオドが何らかの理由で延長された場合、もしくはそのようなピリオドの最後のプレーでタッチダウンとなった場合、トライを含む追加のプレーはゴールを交換する前に完了しなければならない。本章の規定に従い、計時されない1回以上のダウンが追加されることがある。