NFLのルールブック「OFFICIAL PLAYING RULES OF THE NATIONAL FOOTBALL LEAGUE※」を理解するための翻訳。
※NFL Football OperationsのHPで閲覧可能
3 定義
3-2 ボールの状態と所有
3-2-7 ボールの確保
選手がインバウンドで手か腕によりボールを保持している時は、ボールを確保した状態である。
キャッチ、インターセプト、リカバーされたルースボールを選手が確保するためには、(a)完全にボールを手か腕により保持し、(b)両足か、手以外の身体の一部をインバンズで完全に接地する必要がある。さらに、(a)と(b)の条件を満たした後に通常の動作(例えば、ボールを抱え込む、ボールを持った手を前に伸ばす、一歩踏み出す、前を向く、相手選手を避ける・防ぐ)を行わなければならない。ボールを十分な時間保持した場合は、このような動作は必要ない。このルールはフィールド・オブ・プレー内やサイドライン上、およびエンドゾーン内に適用される。
ノート:
(1)ボールが動くと直ちに保持していないとみなされるわけではない。
(2)ボール確保のための最初の2条件を満たしたが3つめの条件を満たさない状態の選手がグラウンドに接触してボールの保持を失い、再度保持する前にボールが接地するか、アウトオブバウンズで保持した場合には、ボールは確保されていないとみなされる。選手がインバウンズでキャッチ、インターセプト、リカバーしたボールがアウトオブバウンズに出てしまった場合、選手のボール確保は認められる(8-1-3-ノート5)。
キャッチ、インターセプト、リカバー、前進、ファンブルという用語は選手がボールを確保していることを意味する(タッチやマフとは区別される)。
キャッチとは、パス、キック、ファンブルされた空中のボールを選手がインバウンズで確保することである。インターセプトとは、フォワードパスやバックワードパス、ファンブルされたボールが一度も接地することなくインバウンズの相手選手にキャッチされることである。
ノート:
(1)選手がボールを確保する過程で、ボールが接地する前に確実に保持しており、接地中および接地した後でも保持が続いている場合は、キャッチもしくはインターセプトである。
(2)フィールドオブプレーにおいてキャッチかインターセプトの成立した後、選手がダウンバイコンタクトとなる前にルースボールになった場合はファンブルであり、ライブボールのままである。ルースボールをキャッチした選手が自陣エンドゾーンで同様な動作をしてもファンブルである。敵陣エンドゾーン内で同様な状態になった場合は、タッチダウンもしくはタッチバックになる。
(3)フォワードパスが成功、インターセプト、不成功の判断に関して担当審判から疑義があった場合、判定はパス不成功となる。
リカバリーとは、ルースボールが接地した後に選手がインバウンズで確保することである。
ルースボールが両チームの選手から同時に保持され、その状態が維持された場合は同時確保となり、最後にボールを確保していたチームがボール所有権を得る。フリーキック、スクリメージキック、フェアキャッチキックの場合はレシーブ側のチームがボール所有権を得る。片方の選手がボールを保持した後に他方の選手がそれに加わった場合には同時確保とはみなさない。